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本の感想40

石田衣良 「娼年」 集英社文庫
大学生活に嫌気が差していた二十歳の青年・リョウはある女性との出会いをきっかけに娼夫の仕事を始めることになった。現代人の多種多様な欲望を見事に描いた作品。様々な性的嗜好やフェティシズムを持った女性が次々と現れ、なかなか鮮烈な印象を受ける。欲望というのは実に個性的なものなのだな、と思う。

この小説が「セックス」を題材にした作品であることは疑いの余地が無いし、「エロさ」という観点から見ても、表現は濃厚かつ緻密を極めている。さらに、ストーリー上で、特に特筆すべき展開があるわけではない。純粋に「セックスを描いた作品」と言い切ってもいいかもしれない。
しかし、男性作家特有の(男性であるが故の限界、と言ってもいいかもしれない)自己本位さ、自己陶酔が感じられないのである。
どんなに優れた人気作家の作品でも、セックスシーンを入れることによって「あーあ」となってしまうことが多い。これは小説に限らず、むしろ少年、青年漫画に多いであろう。自己本位、自己陶酔の様相を帯びたセックス描写はヴァイオレンスと同じニオイがして汚いイメージがあるし、もはや食傷気味でもある。
一方、「娼年」では、そういった雰囲気は少なくとも微塵も感じさせない。本作品で語られている女性たちの欲望は、少なくとも全てを理解できるというのは難しいであろうが、決して不快なものではない。何より、それらを自然体で受け止める主人公の温かさが伝わってくるのだ。憐憫の念を持っているわけでもなく、すべてを自然体で受け止める彼の優しさ。男でも女でもそういった人と接することができれば癒されるのだろうな、と思った。

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  1. 2005/02/14(月) |
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この記事に対するコメント

 ・三四郎池は今日も春

 この作品はなかなかイイですね

  1. なおと
  2. |
  3. 2005/02/14(月) 17:31:07 |
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▼I KNOW THAT(YOU NEVER COME BACK).
ファンキーモンキーベイベーなんかキャロルとか最近少々気になってます。きょうは何をしたか?とりあえず昨日は撮影がおわってのんちゃんちにもりたと行った。んで16日に控えたスノボ旅行についての話し合い。ほうれんそう首脳会議だ。それが終わってとりあえ

  1. 2005/02/16(水) 03:20:26 |
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