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本の感想72

小川洋子 「博士の愛した数式」 新潮文庫
本作品には、たくさんの数学関係の用語が出てくる。特に素数などの自然数論が主である。
そして、それらがいかに美しい存在であるかというのを、ここまで表現されると、どうしようもなく嬉しくなってしまう。
220と284の関係、714と715の関係。それらは本当に神様が与えた、と思いたくなるような強固な結びつきを持っている。そして極めつけは、江夏の背番号。阪神タイガースと数学がここまでリンクされているという点も、数学の美しさと並行して語られていることに読んでいて驚くばかりであった。余談だが、現在の阪神の江夏の番号を継承しているのは福原忍である。そしてこの番号と同じ性質を持つ背番号の金本知憲。この二人は間違いなくともにチームの有力者だ。今年の優勝について、この偶然に思いを馳せてみたくなってしまう。
そして数式に対しての家政婦の詩的な印象も魅力的だ。

この数式に対し、「先頭の記号がどうにも頭でっかち」で、「その頭でっかちを、最終的に、一個の0が支えている。」と表現しているのだ。なんて素敵な表現なのだろう!数学的に重要な定数である超越数e、πを使い、更に「恥ずかしがり屋」の虚数単位iを用いた式。その美しさを清明な言葉で存分に表現されているのを見たとき、初めてこの式を知ったときの感動以上のものが押し寄せてきてしまった。
本当に単純で平凡な式にでも、その価値をひとつひとつ与えていく。改めて数学の持つ神秘さと美しさに驚嘆することが出来た。数学好きにはもちろん、数式なんて見たくも無い、という人にも是非読んで欲しい作品である。映画も是非見たい。深津さん出るし。

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  1. 2005/12/11(日) |
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