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ヤサシイワタシ

ヤサシイワタシ1 ヤサシイワタシ2


この漫画は、研究室の方に奨められて(?)読んでみた。

正直、酷いストーリーだと思った。駄作という意味ではない。むしろ名作。

全二巻で、普通に連載という形態をとっていたとは思えないほど、全体を通して話の骨子の完成度が高い。
登場人物の役割分担も、申し分ないほどきっちり描かれている。

この漫画を読み終わって、amazonやらmixiやらのレビューをいくつも読んだ。
読み手が感じる部分は、大まかに一致している。

ヒロインについてだ。

物語の冒頭では、写真部に所属している大学生の男女がある時急接近し、何となく付き合い始めて行く。
しかし、話が進むにつれて、彼女の一面が明かされて行く。
・今の彼氏に向かって昔の彼氏との楽しかった思い出(セックスの話も含む)を平気でする。
・自分の意見が正しいと思い込み、周りがどういうリアクションをしようがその意見を曲げない。
・常に誰かに褒められたくて、そのために何かを成し遂げようとする。
・自分が痛い人間だと自覚しながら、それをどうすることもできず、さらに自分も他人も傷ついていく。

そして、主人公と口論になって、最終的に出た言葉は、

「もう二度と話しかけないで」



主人公も青臭く、うぶではあるが、まっすぐな好青年で、なまじヒロインの痛みが解るから、その気持ちをぶつける。
しかし、最終的に待っているのは悲劇だった。

このストーリーや、登場人物にリアリティがあるかどうかは人によって感じ方が様々あると思うが、物語の序盤の、ヒロインが主人公の膝に座って仲良くしている、そんなシーンを見て、そしてこの結末が待っているのはリアル以外の何ものでもないのは無いか、と思う。

正直な話、高校時代に読んだ太宰の「人間失格」よりよっぽど衝撃を受けた。
そして、この話は、今は二度と読みたくないと思うし、もう忘れたいとも思う。
今の自分には、まだこの漫画を受け入れられる状態ではないのであろう。
ただ、いつか、自分自身が受け入れられる日も来る、とも思う。三年くらい経てば。
そのとき、改めてもう一度読みたい作品である。


少し視点を変えよう。

青臭い登場人物たちが青臭い恋愛模様や、人生に悩むさまを描いた漫画はいろいろあれど、(その代表格としては「ハチクロ」)この漫画のかなり特異な点としては、ユーモアやエンターテインメントをカケラも意識されない構成になっている点だ。
「ハチクロ」などとは決定的に違い、受け狙い的な要素が一切排除されている。
漫画の読み手というのは、リアリティをあまり追求しない傾向にあると思うので、やたらと重い内容を好まないと思う。これが仮に小説だったら、もっと正当な評価も得られたのではないかと思う。
そしてこの漫画のヒロインは、救われることの無い歪みを持っているが、(これもリアリティ十分)しかし、その歪みの原因が理解できうる範囲で描かれてしまっているのが少々リアリティとしては欠けているかもしれない。
少なくとも登場人物たちが彼女の歪みを理解できなくても良かったのではないかな、とも思ったりした。

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  1. 2006/07/19(水) |
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