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小説書きました

久々に創作意欲が出てきたので、short storyでも書いてみることにします。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

おれは、照りつける太陽の下、マウンドからサトシのサインを見つめていた。
九回裏二死二、三塁。長打が出ればサヨナラ負けだ。
相手打者は微動だにせず構えている。
もう既にツースリー。おれの持ち球は既にすべて見切られている。
こうなったら…。
おれは雑念を捨て、渾身の力を込めてサトシのミット目がけて放った。
その直後、乾いた音が響き渡った。
おれは振り向き、先ほどまで自分の手の中にあった白い玉を見送った。
相手チームベンチから沸き上がる歓声が遠くに聞こえる。
視界に広がる澄み渡る空。その青の中に引かれた一筋の飛行機雲をただ呆然と見つめるより他におれにできることはなかった。


おれの名前はマサキ。至って平凡な野球命の中学二年生だ。
小さい頃から近所に住む幼なじみのサトシといつも野球ばかりやっていた。
中学入学後、いつも熱心に部活をやっていたおかげで、今年の夏の大会は二人でバッテリーを組むことができた。
しかし、その大会も、たくさんの課題を残したまま敗退となってしまった。
三年生も引退となり、おれたちが最上級生となり、チームを牽引していかなければならない。


おれは昨日、夜なべして作った個人用練習メニューをみんなに配り、前に出て言った。
「この前の負けた原因としては、戦略ミスと言うより、チームの総合力が完全に不足していた。だからもっと個人の力を伸ばすべく、練習時間を今までより増やそうと思う。そして、おれは昨日までずっとみんなの弱点をいろいろ調べて、それを補うためのメニューを別個に考えてきた。」
新たにキャプテンに就任したおれは、このチームをより強く生まれ変わらせようと強く思っていた。
もともと、うちの中学は、野球は強い方ではなく、数年前まではどの大会に出ても一回戦敗退だった。
しかし、そんなチームをまとめあげ、今大会で二回戦出場を達成させたのがおれたちの一個上の先輩達、今の中三だ。
中でもキャプテンだったカズナリ先輩には、おれもサトシもお世話になりっ放しだった。
中三が引退する時、カズナリ先輩におれは言われたんだ。
「チームを、頼む」と…。
おれは先輩が築き上げてきたものを守らなければならない。
何より、おれはこのチームで勝ちたいんだ。絶対このチームを強くしてやる。
「特に何もなければ、明日からはそのメニューでやっていきたいと思うんだけど、何か意見がある奴はいるか」
そこで手を挙げたのがファーストを守るショウだ。優等生チックな真面目クンだ。
「こんなの無理だろ」
「そんなに厳しくした覚えはないぞ。ちゃんと休養するための時間もある」
「そういう問題じゃない。ボクは夜遅くまで塾で勉強しなきゃならない。だから朝練までやっていたら満足に寝る時間がない」
「塾だって?」
「そうさ。部活だけをやっていればいいってわけには行かないだろう。君だって勉強する時間が必要だろう」
「おれは部活の方が大切だ」
そういうと奴は、腕を広げ手のひらを上に向けた。
「やれやれ。そんなに部活一辺倒じゃ、この先生きていけないぞ」
言われなくても分かっている。嫌味な野郎だ。


終わった後の帰り道は憂鬱だった。
「勉強しなきゃな…」
勉強なんて口にも出したくない言葉だった。
隣を歩くサトシを見ると、奴も憂鬱そうだった。
「なあマサキ、俺さ…」
なんだ?口を開けた途端、急に口を閉ざしてしまった。
「何だ、悩み事か?ついにようやく好きなコができたか?」
「いや、そうじゃないけどさ…」
「誰だ?二組のチアキちゃんか?それとも三組のアヤちゃんか?まぁ俺はカオリ一筋だけどな」
「だから、そうじゃないって…」
「じゃあ、何だよ」
おれがそう言うと、急にサトシは立ち止まって両手を合わせておれを見た。
「マサキ、すまん。俺、部活辞めることになるかもしれないんだ」
「はぁ?何言ってんだ?」
「実は、中二になって成績下がりっぱなしだから親に塾行けって言われてて…。さすがにおれ自身も学校の授業全然分かんないし、このままじゃ…。お前だって知ってるだろ?俺は夜神高校に絶対行きたいんだよ!」
「お、おれだって行きたいよ…。カオリだって夜神高校狙ってるってウワサだし…。でも野球はどうすんだよ?お前もカズナリ先輩と約束したじゃねーか!おれらの代で三回戦進出するって!」
「それはそうだけどさ…。お前には本当に済まないと思ってる」
「サトシ無しじゃどう考えても勝ち抜けねーだろ。勉強しながら部活も成果をあげて、さらに意中の女の子をゲットできるようになる方法を考えようぜ
「そんなのあったら誰も苦労しねーだろ、馬鹿」
「馬鹿とは何だ、この野郎」
そのまま、最後までいがみ合ったままおれたちは別れた。
まあ、確かにそんな方法があるわけがない。あるなら誰か教えて欲しいもんだ。


次の日、学校に着いてもおれはサトシとは口を利かずに過ごした。
しかし、テストの点も下がってきているのはおれ自身も間違いないので、たまにはくだらん授業にも耳を傾けてみようと思った。
一次関数か。比例の式にちょっと何か余計なのがくっついただけだろ?ちょろいもんよ。問題解いてねーけど。
授業にも飽きたので、右斜め前方にいるカオリをちらっと盗み見た。
やっぱり可愛い。実は笑いながら話しているときはもっと可愛いんだけどな。てへ。
カオリとは一年のときから同じクラスで、席が近くの時に話が合って良く喋っていたんだが気づいたら好きになってしまっていた。
友人の評価はイマイチだが、She so cuteだ。
今はおれの気持ちに気づいていないだろうが、近いうちに告白してみようとも思う。
カオリもまんざらでもないはずだ。多分。そう思わないとブルっちまって告白なんかできないだろう?


しばらくカオリにコクるための計画を練っているうちに、授業も終わった。明日、数学の小テストを行うらしい。
今の授業を見ていると、さほど難しくも無さそうだ。楽勝楽勝。
さて、部活だ。昨日のメンバーの反応を見ていると、おれ一人が浮いてしまいそうだ。しかし、おれが頑張る姿を見ればきっと皆もついてきてくれるようになるに違いない。


しかし、現実は厳しい。
塾だと言って途中で早退する奴、勉強の話をしたりして練習が上の空な奴。
注意しても俺とメンバーの温度差は広がるばかりだ。くそ。
しかもサトシは部活を欠席した。
あったらちゃんと、昨日のことを謝ろうと思ったのに。あんなくだらん言い合いを引きずって気分悪くなりたくもないのに。
サトシは部活に本腰を入れられない分、おれがチームを引っ張ってやろうと思った。
せめておれ一人でも諦めないようにと、部活が終わった後もトレーニングをし続けた。


家に着いたのは、もう8時を回っていた。クタクタで、飯食って風呂入って寝る以外のことは出来そうになかった。
そして、案の定、そうなった。
明日、数学のテストだっけ、まあ何とかなるよな。
ベットに横たわると、速攻で睡魔が襲ってきた。


次の日の朝、ようやくおれはサトシに謝ることが出来た。
「おとといは悪かった」
サトシも言った。
「いや、おれも悪かったよ。おれだって部活は続けたい。昨日はそのことをずっと親と話してた。今度の定期テストで結果を出す、って約束で、どうにか首の皮が繋がったよ。油断は出来ないけどな」
「そうか、良かったな。とりあえず一安心だ。まあ可能な限りでいいから練習にも顔出してくれよ」
「ああ。ところでお前は勉強とか、大丈夫なのか?余計なお世話かもしれないけど」
「まあ、何とかなるんでねーの?」
「マサキは気楽だなあ。思ったんだけどさ、本当に勉強もできるようになって、その勢いで部活も成果を出せて、女の子とも仲良くなれるような教材ないかなあ」
「そんな妄想じみた教材あるわけねえよ。ところでやっぱサトシも好きなコ出来たのか?」
「ま、まあな。誰だかは言わないけどな」
「何だ、こないだ、ウソつきやがったなあー??いいじゃねえかあー、教えろよー」
こうしておれたちは仲直りすることができ、清々しい心持ちで数学の小テストに臨めたのであった。


しかし。
この「一次関数」というものが、おれが予想していたような簡単な代物ではないと言う事実に、テスト中に初めて気づかされると言うのは皮肉なことだ。
計算ミスとか言う次元ではない。計算方法が分からないのだ。こんな屈辱はない。
傾きだか切片だか知らんが、それをどうやって求めればいいか、見当すらつかない。
幸いただの小テストなので、自己採点という形式を採った。
10問中、3問しか正解していないとは…。しかも合っていた問題も、偶然と言わざるを得ない…。
壇上の教師が問いかける。
「全問正解の者」
手を挙げるのは3人程度だ。何だ、大して出来ている奴いねーじゃねーか。安心。
「では、一問間違いの者」
これも大していない。が、何とカオリが手を挙げてるではないか。
カオリ、勉強してるんだな…。おれは何をしてるんだ。
こんなダッセー状態で、コクったりできん!マズい、何とかせねば!しかしどうすれば…


部活後、家で珍しく数学の問題集を開き、一次関数の攻略に取りかかった。
しかし、全くと言っていいほど歯が立たない。
夏休みが終わって、連立方程式とやらの解き方も綺麗に頭の中から削除されてしまい、教科書で行われている演算にもついて行けない。
今度の定期テストの数学で高得点をとるのは、もはや松坂の球を打ち返すくらい至難な技に思えた。
しかも、テストは数学だけではない。
英語ももう既に授業についていけていないかもしれない。
今更イチから一人で勉強することは出来ない。それを可能にする術はないものか…。


次の日の放課後、部活にカズナリ先輩が来ていた。
「マサキ、どうした?元気ないぞ」
「授業について行けてなくて…。昔のことを復習しようにも、そんなことしていたらさらに授業に取り残されてしまいますよね。そういえば、カズナリ先輩は去年ぐらいにも部活もハードにこなしていたのに学校の成績は良かったですよね。どういう勉強方法をしていたんですか?」
「おれはね…」


進研ゼミをやってるんだよ…


                             ~END~


進研ゼミの漫画って面白いですよね。昔僕はアレを読みたいがために進研ゼミに入りたくありませんでした。未だに実家に少し捨てないでとってあります。
今の時代はこんなページもあります。

http://www.benesse.co.jp/c/webmanga/index.shtml

さらにこんなページもあります。これにインスパイアされてこのストーリーを書こうと思ったと言っても過言ではありません。
http://ranobe.sakura.ne.jp/updir/html/zemizen.html
http://ranobe.sakura.ne.jp/updir/html/zemikou2.html
http://ranobe.sakura.ne.jp/updir/html/zemikoukou.html
何故かバッドエンドですwww

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  1. 2006/11/11(土) |
  2. 一万回目の旅のはじまり|
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