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本屋にて

ある日、紀伊国屋書店某店にて文庫本を物色していた。
もちろん紀伊国屋書店で新品の文庫本を購入する気など無い。面白い本を探し、その本がブックオフ105円コーナーに出現したとき購入するのだ。
紀伊国屋書店の棚は、大衆向けではあるが、出版社ごとにきちんと棚を作っており、人気の本は平台に陳列している。
文庫本コーナーは、雑誌売り場やエッセイ、サブカルなどの棚と違い、あまり立ち読みする客はいない。棚を一通り見て回る作業も滞りなく進むのでありがたいことである。
ぼくは講談社文庫のコーナーで、宮部みゆきさんの「ステップファザー・ステップ」の冒頭を読みながら考えていた。なかなかこの本が105円コーナーで見つからない。
そんなときだった。女子学生の二人組が大声で話しながら文庫本コーナーに侵入してきた。詳しいことは判らないが、会話の内容を聞く限りではどうやら彼女たちは学校で読む本が必要らしい。
「江國香織ってどこにあんのぉ~」一人が言いながら新潮文庫のコーナーを探し回っていた。
だが、彼女たちは新潮文庫のコーナーを通り過ぎ、「江國香織無いんだけどぉ~」と言った。いや、そんな筈はない。ちゃんと平台に置いてあったはずだ。
「東京タワー読みたくない?」「あ、あの岡田君のやつでしょ。映画見た?」「まだ見てな~い」
ようやく彼女たちは江國香織コーナーを見つけた。しかし東京タワーはまだ文庫化していない。「ちょっと無いんだけど~」「出てないのかなぁ」
そんな中、一人が「池袋ウエストゲートパークって面白いよね」と言い出した。「本あるんじゃないの」
それなら文春文庫売り場に置いてあるだろう。ほとんどの書店が平台に置いている名作だ。
しかし彼女たちは著者の名前が思い出せないらしい。「何ていう人だったっけ」「クドカンじゃないの」宮藤官九郎は脚本である。

結局彼女たちは特に何も買わずに店を去ったようだ。
本を探している人を見ると、思わず案内したくもなるのであるが、ナンパと勘違いされても困る。わざわざ説明されても迷惑がられるだけであろう。しかし会話が漏れなく聞こえてしまうので気になって仕方がないのである。

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  1. 2005/01/19(水) |
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